海外との交流
コロナ以降中断になっていますが、海外交流を行っています。
~英国の糖尿病専門スタッフとの出会い~
当院では「各職種が自分の仕事に責任を持ってチーム医療を行う」という考え方に立ち、開院当初から英国の糖尿病センターを一つの目標に日々の診療を行ってきました。しかし、同じようなチームの形をとりながらも彼らのような意見交換が出来ず、外国との感覚の違いを痛感していました。日本では自分と違う考えに反対したり、自己主張するためには多くの努力が必要で、主張した後もなぜか居心地が悪いことがありました。
そのため「外国人の感覚」を知ることから始めようと、院内勉強会においては、あえて外国人と接する時間を持つように努めてみました。例えば、外国人講師による英会話教室や料理の講習等ですが、自分たちの目指すチーム医療の実践には結び付きませんでした。そして、もっと有効な手段はないかと考えた結果が、コメディカル同士による直接交流でした。日本ではコメディカルが中心となって海外交流しているケースは極めてまれであると思われます。しかし、英国のチーム医療を目標に考えたとき、医師ではなくチームのコーディネーターである看護師を交流の中心に置くことが外国から教わったチーム医療実現の近道であると考え、コメディカルが互いに行き来する交流が始まりました。
~ヨーク・糖尿病センターとの交流~
2001年
ヨーク糖尿病センターのマネージャー(DSN:Diabetes Specialist Nurse)と医師がクリニックを訪問
その際四国4県で講演会を開催
2004年
冨岡院長、他クリニック・スタッフ2名がヨーク糖尿病センターを訪問
2005年
ヨーク糖尿病センターから看護師(DSN)と足療法士を招聘
高松で講演会を開催。クリニックのスタッフと交流
2007年
ヨーク糖尿病センターから看護師(DSN)を招聘
高松で講演会を開催。スタッフと交流。
2008年
2月 英国糖尿病学会でヨーク糖尿病センターがクリニックとの交流について発表
4月 冨岡院長、他クリニックスタッフ4名がヨーク糖尿病センターを訪問
2009年
ヨーク糖尿病センターから血管外科専門看護師と上級足療法士、腎臓専門看護師を招聘。スタッフと交流
2010年
冨岡院長、他クリニックスタッフ5名がヨーク糖尿病センターを訪問
ヨーク大学上級講師を招聘
2012年
冨岡院長、他クリニックスタッフ6名がヨーク糖尿病センター、ステノ糖尿病センターを訪問
2013年
ヨーク糖尿病センタースタッフがクリニックを訪問
2014年
冨岡院長、他クリニックスタッフ4名がヨークを訪問
2016年
ヨーク糖尿病センターのマネージャー(DSN)と医師がクリニック訪問
~ヨーク糖尿病センターとの交流を通して~
・「自己責任」という言葉の重みを考える
・「してもらう」でなく患者さん自らが「セルフケア」できるよう支援する
・その結果なされた患者さんの意思決定を尊重する
という支援の基本を学びました。
患者さんと医療者が対等な立場で治療を構築していくことをベースに考えて、取り組んでいます。
院内外活動
〜院内での活動〜
・看護師外来
・栄養士外来
・糖尿病教室
・院内勉強会(院外講師年3回、スタッフ年9回)
・とみの会(糖尿病患者会)
・1型患者交流会
〜院外での活動
・講演会活動
・糖尿病関係研修会の企画運営に参加
・香川県糖尿病協会の活動(ウォークラリー、総会等)に参加
・糖尿病関連の学会や研修会で発表
・医学雑誌等に論文を投稿